第18回 NY MBAの会 講演内容レポート

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7月28日(木)、第18回NY MBAの会を開催いたしました。
今回は、1981年に渡米後35年間にわたりニューヨーク地区の多業種の大手日系米国子会社群にてマーケティング・事業戦略の分野でエグゼクティブとして経営に携わってこられた岡本晃志氏をお迎えし、『マーケティング戦略と企業戦略の同期化チャレンジ:Sync or Sink』と題して、ご自身が携わられた日系企業の米国進出プロジェクトを振り返り、成功の鍵となるエッセンスについてお話しいただきました(参加者29名、うちMBAホルダー&在校生10名)。
ピータードラッカーの『事業の目的は、顧客を創造し、その顧客を維持することである』という言葉を皮切りに、マーケティング、価値の創造、戦略に関する概念を参加者全員でディスカッションしながらレビューした後、岡本氏が携わられた日系企業のニューヨーク進出事例をご紹介いただき、その進出を妨げた要因は何かについてスタディーしました。
岡本氏からは、日本企業が陥りやすい過ちとして、


①トップの思いつきで強制的にプロジェクトが進むことが多く、戦略が不完全であるケース
②現地のトップマネジメント層とのコミュニケーションが不足しているケース
③モノづくりニッポンで製造されたプロダクトありきで戦略が練られ、現地の顧客が真に求めるプロダクトにはなっていないケース
④マーケットの移り変わりに敏感についていけないケース
⑤市場分析が不完全であるゆえ、ターゲットセグメントを間違えるケース


などが挙げられました。これに付け加え参加者からは、最近はマーケティング手法が早変わりし、どのツールを使えば効果的にターゲットセグメントにリーチできるのかを調査するのに時間を要するという意見や、海外進出のために現地へ向かった社員がプロダクトのローカライズを訴えても日本のトップマネジメントが聞く耳を持たないという意見などニューヨークで試行錯誤するビジネスパーソンの本音を共有していただきました。


最後にあらためてピータードラッカーの言葉を振り返り、顧客の声に耳を傾け、顧客が考える価値を追求すること、そしてその価値を基軸に戦略とマーケティングをシンクロさせることが成功へとつながることを参加者全員で再確認しました。


次回のMBAの会は、8月25日(木)午後7時から、いつものGラボにて日系運輸交通関連企業で経営管理を経験した平口晶子さんを迎え、『ナショナルフラッグキャリアのグローバル生き残り戦略』を開催いたします。是非、皆様のご参加をお待ちしております!