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第22回 NY MBAの会 講演内容レポート

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【第22回 NY MBAの会 講演内容レポート】
11月21日(月)、第22回NY MBAの会を開催いたしました。
今回は、『日本発エンターテインメントのNY市場参入ケーススタディ』と題し、この春より日本人アーティストによるパフォーマンスイベントや戦隊ヒーローのアクター達が独自に生み出したキャラクター『サムライド』による各種公演などをプロデュースしてきたJapan Entertainment NYC代表である齋藤晃さんと、プロのスタントマンとしてご活躍中の羽賀亮洋さんをお招きし、NYでエンタメビジネスを成功させるための市場分析、ポジショニング、ターゲットセグメント分析、レベニューストリーム等について、Japan Entertainment NYCが直面している課題を踏まえ活発な議論が展開されました(参加者19名、うちMBAホルダー6名)。
齋藤さんは長年コンサルタントとしてビジネスプランを提案されてこられた経験を活かし、この春よりJapan Entertainment NYCを立ち上げ、アメリカでの成功を夢見てNYでチャレンジする若手日本人パフォーマーに焦点をあて、イベントの企画・運営をされてきました。他方、羽賀亮洋さんはパワーレンジャーのレッド役などを務めてきたプロのスタントマンで、現在はNetFlixの専属スタントマンを務める傍ら、週末のキッズ向け体操教室などを通じて将来的にはアメリカで日本のキャラクターショーを常時開催できる劇場をつくることを目標とし、NJを拠点にご活躍中です。


今回のケーススタディは、この両者がビジネスパートナーとしてタッグを組み、『サムライド』というAIに支配された人類を救う戦隊ヒーローをNYで売り出すための新規参入戦略・マーケティングプランについて、参加者の皆さんと考察を深めました。


アメリカのエンターテインメント市場は2位の日本の2.7倍もある世界一の巨大マーケットで、ライブパフォーマンスに関してはNYが全米一の市場規模があるそうです。その中で新規参入を成功させるためには、個性が光るユニークさが必要である一方、ニッチすぎると誰からも評価されないため、的確でかつピンポイントのポジショニングをすることで一程度のマーケット規模を確保することが重要になると齋藤さんは分析されていました。また、ブロードウェイミュージカルの演目別収益を比較し、有名作品を除いてその大半が赤字または初期投資の回収ができない演目ばかりであることから、費用の大半を固定費が占めるライブイベントビジネスで収益を上げることは新規参入モデルとしては非現実的であるという結論に至りました。エンターテインメントビジネスで利益を上げる理想的なモデルは、ライブイベントをカスタマーリレーションや広告宣伝と位置付け、楽曲やパフォーマンスビデオの販売促進ツールとする一方、ベースの収益はキャラクターグッズの販売や関連サービス等を多様化することで安定的に確保していくことにあります。


参加者の皆さんからは、『サムライド』の露出を増やし、付加価値をつけることが第一に必要なことではないかという意見が多数出ました。そのためにYoutubeに動画をアップして露出を増やす案や地下鉄や路上の同じ場所で毎日同じ時間にライブを行うことで口コミとビジビリティでSNS拡散をねらう案等が出ました。一方で、現状は羽賀さんがお一人でパフォーマンスをされていることから『サムライド』を毎日露出するための人材不足等課題も浮き彫りになり、同じことを継続することの難しさ、またその価値について再認識しました。


また、羽賀さんのゴールが和製キャラクター用の劇場づくりであることから、サムライドにこだわらず日本のアニメ好きを集めてファンクラブを作り、日本のキャラクタービジネス業界に売り込む案も出ました。AKB48に倣って「身近に会える戦隊ヒーロー」のようなブランディングコンセプトを決めるのもメッセージ性がありファンの心をつかみやすいのではないか等実りあるディスカッションは尽きることがありませんでした。


齋藤さんからは、ビジネスモデルやマーケティングプランを考えることは本業のコンサルタント経験を活かすことができるが、実行フェーズになると何が一番手堅い手法なのか覚悟ができず投資の規模が小さくなってしまうこと、またエンタメ業界やメディアとのネットワーク構築不足もボトルネックになっている等、Japan Entertainment NYCの運営を通じて感じられた本音もお話しいただき、参加者一同で今後の発展に期待を膨らませました。


次回のMBAの会は、12月15日(木)午後7時から、いつものGラボにて『2016年 忘年会 ~ギタリスト兼起業家・幅健司さんをお迎えして~』と題し、プロギタリストの幅健司さんによる演奏とあわせて音楽学校経営に関してお話しいただきます。ワンドリンク・軽食つき、BYOBでのご参加をお待ちしております!

 

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第21回 NY MBAの会 講演内容レポート

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【第21回 NY MBAの会 講演内容レポート】
10月27日(木)、第21回NY MBAの会を開催いたしました。
今回は、『米国でMBAをとるということ。』と題して、第一部にMBA留学準備セミナーで数多くの留学志望者を指導してきた実績を持ち、ご自身も現在コロンビア大MBA在学中の大出歩美さんにMBA留学を成功させるための正攻法についてお話しいただきました。第二部では、大出さんに加え、ハーバード大MBA卒の佐野和秀さん、William & Mary大MBA卒の永嶋慧さんをパネリストとしてお招きし、なぜ米国でMBAを取得しようと思ったのか、受験準備から合格までの道筋、苦手な科目の克服法等ご自身の経験談を交えて率直なご意見をいただきました。(参加者18名、うちMBAホルダー&在校生9名)
18年間日本に住み、語学学校を経てコロンビア大学でBA取得後、高品質の留学支援サービスを提供するベンチャー企業『TJ Advisors』で副代表としてご活躍されてきた大出歩美さんからは、MBA留学に関して下記のTIPSをお話しいただきました。

  1. MBA留学を決めてからまず取り掛かるべきことは、行きたい大学を決めること、履歴書の作成、TOEFLやIELTSの勉強がある中で、特にTOEFL/IELTSのスコアメイクが重要である。
  2. 欧米トップMBAの入学審査基準では、リーダーシップが求められる。自分のキャリアの中でどんなリーダーシップを発揮してきたかをアピールすること。
  3. なぜMBAに行きたいのか、なぜこの大学に行きたいのかを深く問い続け、自分にしか出せない明確な理由付けを用意する。行くかどうか迷う受験生は不合格になるケースが多い。
  4. 学校選びのポイントはキャンパスビジットが効果的。また、最近ではアジア圏のMBAも日本企業から評価が高く、ポストMBAのキャリアを視野に入れて進学を希望する人もいるので幅広く学校選びをするべきである。
  5. MBA留学することで得られるグローバルネットワークはお金では買えない貴重な財産。どんなMBAでも世界中に点在するMBA生とつながることができる。


また最後に、志望校からの合格を勝ち取るためには、ストーリー戦略、根拠創り、WET戦略の3つが必要であり、WET戦略ではTOEFLやGMATのスコアが少し低い場合でもアドミッションと仲良くなり、教授と連絡を取り、卒業生全員と知り合いになる等政治力を使って見事に合格を勝ち得ている生徒もいるので、合格のための努力を惜しまず前向きに頑張ってほしいとのアドバイスをいただきました。


第二部のパネルディスカッションでは、米国でのMBA留学を志望した理由として、「国際色豊かな大学ではなく、米国は世界の中心であると思っているアメリカ人の中で自分を試したかった。」や「グローバルな仕事をする中で学歴の重要性を強く感じた。」「前職のマーケティング部門で体系的な知識がなく苦労した経験から、MBAで経営全般を学び戦略部門にキャリアチェンジしていきたいと思った。」等それぞれの実体験を踏まえた志望動機をうかがいました。

また、多くの発言を求められる過酷な授業やグループディスカッションでアジア人として生き残る術として、自分が授業に貢献できる”強み”と助けてもらわなければ貢献できない“弱み”を早く理解することが重要だとお三方が口をそろえておっしゃっていました。その上で、グループワークでは役割分担を決め、貢献できる科目で実力を発揮することでメンバーからの信頼を獲得し、苦手な科目では徹底的に助けてもらいながら卒業を迎えることができたそうです。


最後に、リーダーシップ論やマーケティング理論等MBAで学んだ知識やスキームが卒業後の実務でも活きていると実感するケースについてお話しいただき、理論に裏付けされた実体験エピソードは説得力があり、MBAのケーススタディをしているような錯覚に陥るほどでした。


次回のMBAの会は、11月21日(月)午後7時から、いつものGラボにて『日本発エンターテインメントのNY市場参入ケーススタディ』をテーマに、現役コンサルタントの齋藤晃さんをお招きして、NYエンタメビジネスの実態についてケーススタディ形式でお話しいただきます。是非、皆様のご参加をお待ちしております!

 

第20回 NY MBAの会 講演内容レポート

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9月22日(木)、第20回NY MBAの会を開催いたしました。
記念すべき第20回目の今回は、リオパラリンピック視察から直行でお越し頂いた日本ブラインドサッカー協会事務局長 松崎英吾氏をお迎えし、『NPO団体の経営 ソーシャルベンチャーとしてのブラインドサッカー』と題して、ブラインドサッカー協会がその成長を軌道にのせるまでの苦労や戦略、今後の展望等についてお話しいただきました。(参加者20名、うちMBAホルダー&在校生8名)

ブラインドサッカーとは、ゴールキーパーを除くフィールドの選手が全盲の状態でプレーするフットサルのようなもので、パラリンピック公式種目でもあります。残念ながら今回日本はアジア予選で敗退しリオパラリンピック出場はなりませんでしたが、アジアはベスト4に2チームが残る強豪地域です。

日本ブラインドサッカー協会が他の障がい者スポーツ支援の非営利団体と異なる点は、寄付や政府からの補助金のみに頼らず、安定した運営を行っていくための収入源を確保すべく組織的に動いて結果を出しつつある点にあります。日本代表の試合観戦を障がい者スポーツで初めて有料化するなど、同協会の活動は他の非営利団体と一線を画しています。

もうひとつの収益の柱として、同協会は活動を行う中で得た知見をもとに、一般企業・学校向けの研修プログラムを作成・販売しています。この研修は障がい者の立場になってみることで彼らがどんなに不便な思いをしているのか、ということを追体験するという道徳のお勉強的なアプローチではなく、障がいのない人がチームワーク・リーダーシップ・ダイバーシティを理解するためのツール、というアプローチで多くの企業から研修実施の依頼を受けています。障がい者は弱いという固定概念から、サポートしてもらう・企業としてCSRの一環としてお金を出してもらうということではなく、同協会だからこそできるバリューあるものを提供して正当な対価をもらうという形式を確立させています。

研修プログラムの一例として、セミナー当日は参加者がペアになり、片方の人が目隠しをしてもう片方の人が指示を出す内容を絵に書くというワークショップでスタート。そこで、指示の出し方や視覚障がいがある方とそうでない方とのコミュニケーションの取り方の大切さ、多様性への理解に気づかされました。セミナー冒頭にこのような参加型のとっかかりを設けることで参加者のアテンションを集めることができる点も、研修というものをしっかり理解されている団体のリーダーと感心しました。

視覚が制限されている中で同じゴールを目指すには、これまでのコミュニケーション方法以外の手段で情報を共有しなければならず、このような研修は新チームのビルドアップにも効果が高いとのことです。

上記のような研修は、目的や所要日数、参加人数、予算レベルなどによって内容が細分化され、現在20種類以上の研修パッケージとなって販売されています。特に「OFFSITE」というブラインドサッカー体験プログラムでは、なかなか言葉だけでは伝わりにくいプログラムの醍醐味を、人事部の担当者に実際に肌で感じてもらい年間契約に繋げるなど、しっかりしたマーケティング戦略を持ってPDCAを回転させ、持続可能なNPO団体であり続けるための努力や工夫をこらしていらっしゃいます。

同様のことは他団体でも理論上不可能ではないと思いますが、研修プログラムのパッケージ化は非常に手間がかかり、常時メンテナンスも必要で、継続して実施するには組織力が欠かせません。もちろん脱サラして2年間無給で頑張られたという松崎さんの類まれなるご尽力とお人柄を抜きにこの強固な組織作りはありえませんが、車の両輪のようにもうひとつの輪っかとしてこれを支えているのが、スタッフ全員で一年半かけて生み出した「ブラインドサッカーを通じて、混ざり合う社会を築く」というビジョンです。ここからブレークダウンされたミッション、ゴールが効果的に設定され、本当に組織論の教科書に出てくるような組織作りをされています。

本当に学びの多い回で、これからも当会は日本ブラインドサッカー協会と松崎さん推しで行きたいと思った次第です。皆さんもぜひブラサカのHPをご覧になっていただければと存じます。http://www.b-soccer.jp/

さて、次回のMBAの会は、10月27日(木)午後7時から、いつものGラボにて『米国でMBAをとるということ。』をテーマに、①MBA留学準備セミナー、②トップMBA校在学・卒業生による座談会を開催いたします。是非、皆様のご参加をお待ちしております!

 

 

第19回 NY MBAの会 講演内容レポート

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8月25日(木)、第19回NYMBAの会を開催致しました。

今回は大手航空会社でマーケティング・経営企画を担当され、日本経団連への出向、スペインのIE Business SchoolでMBA取得をされた平口さんに、日本の航空業界の歴史を解説いただき、グローバル時代に向けた新たな事業戦略のあり方についてディスカッションを行いました。

まず大手2社の航空会社の決算書を比較しながら、航空会社の収益源や、燃油費・機体のリース費用、減価償却費、またサーチャージの仕組み等、普段なんとなく感じている疑問や事実を会計上の数字の裏付けとともに理解し学びました。

そして売上の大半を占める国内需要がこれ以上の広がりをみせないことを見込んでの今後のグローバル化戦略について、アライアンスへの加盟、外資航空会社とのジョイントベンチャー、東南アジア・北米間を結ぶ三国間流動を見据えた資本提携など、収益源をグローバル化していく上での歴史や苦悩を、事実と平口さんの見解を交えてわかりやすく解説頂きました。

資本提携を行うまでの流れや出資額の妥当性についての社内議論の他にも、東京-札幌間が世界で一番旅客輸送量が多い区間であるというトリビア的な知識など、幅広い内容ながらも細かい疑問まで想定して構成された丁寧なプレゼンで、そのわかりやすさから、これまでにない来場者からの質問や意見が活発に飛び交いました。

次回のNYMBAの会は9月22日(木)です。記念すべき第20回は日本ブラインドサッカー協会 事務局長・松崎 英吾さんを日本からお招きし、NPO法人の運営についてお話し頂きます。
皆様のご参加をお待ちしております!

第18回 NY MBAの会 講演内容レポート

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7月28日(木)、第18回NY MBAの会を開催いたしました。
今回は、1981年に渡米後35年間にわたりニューヨーク地区の多業種の大手日系米国子会社群にてマーケティング・事業戦略の分野でエグゼクティブとして経営に携わってこられた岡本晃志氏をお迎えし、『マーケティング戦略と企業戦略の同期化チャレンジ:Sync or Sink』と題して、ご自身が携わられた日系企業の米国進出プロジェクトを振り返り、成功の鍵となるエッセンスについてお話しいただきました(参加者29名、うちMBAホルダー&在校生10名)。
ピータードラッカーの『事業の目的は、顧客を創造し、その顧客を維持することである』という言葉を皮切りに、マーケティング、価値の創造、戦略に関する概念を参加者全員でディスカッションしながらレビューした後、岡本氏が携わられた日系企業のニューヨーク進出事例をご紹介いただき、その進出を妨げた要因は何かについてスタディーしました。
岡本氏からは、日本企業が陥りやすい過ちとして、


①トップの思いつきで強制的にプロジェクトが進むことが多く、戦略が不完全であるケース
②現地のトップマネジメント層とのコミュニケーションが不足しているケース
③モノづくりニッポンで製造されたプロダクトありきで戦略が練られ、現地の顧客が真に求めるプロダクトにはなっていないケース
④マーケットの移り変わりに敏感についていけないケース
⑤市場分析が不完全であるゆえ、ターゲットセグメントを間違えるケース


などが挙げられました。これに付け加え参加者からは、最近はマーケティング手法が早変わりし、どのツールを使えば効果的にターゲットセグメントにリーチできるのかを調査するのに時間を要するという意見や、海外進出のために現地へ向かった社員がプロダクトのローカライズを訴えても日本のトップマネジメントが聞く耳を持たないという意見などニューヨークで試行錯誤するビジネスパーソンの本音を共有していただきました。


最後にあらためてピータードラッカーの言葉を振り返り、顧客の声に耳を傾け、顧客が考える価値を追求すること、そしてその価値を基軸に戦略とマーケティングをシンクロさせることが成功へとつながることを参加者全員で再確認しました。


次回のMBAの会は、8月25日(木)午後7時から、いつものGラボにて日系運輸交通関連企業で経営管理を経験した平口晶子さんを迎え、『ナショナルフラッグキャリアのグローバル生き残り戦略』を開催いたします。是非、皆様のご参加をお待ちしております!

 

第17回 NYMBAの会開催レポート

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第17回NYMBAの会は当会のリーダーであり、日系商社で北米の発電資産の買収に携わる山本裕樹が登壇し、エコ発電の経済性や制約要因、米国政府の優遇策やエコ発電の将来などについて講演を行いました。(25名ご参加)

米国におけるエコ発電は近年の技術革新によって、ガス発電などこれまでの発電方法と変わらないくらいのコストで行えるようになってきています。しかし実際の設置に際しては環境問題、需要地との距離を埋める送電網の問題、発電のタイミングが需要ピーク時に合わないことなどの難しさもあり、なかなか導入が進まないのも事実。そこで連邦レベルでの税控除制度や州ごとのエコ発電の導入目標を設定することで政策的なバックアップを行ってきました。ただこの税控除制度については、その制度が10年以上継続されていることから、その是非が議会にて激しく議論されており、昨今ようやく徐々に控除額を減額する形で5年間の延長が認められました。こういった流れを背景に、これからは新技術で問題点を解決して行くことが必要となっています。

講演の最後には、エコ発電の技術革新に関するトピックとして、現在コロンビア大学XYZ Labにて分光学の研究をされている宮田潔志さんにもゲストとして登壇頂き、太陽電池の材料として業界を騒がせている最新物質・有機無機ハイブリットペロブスカイトという物質のすごさと将来性について熱く語ってくださいました。

あちこちで重要性を説かれているエコ発電ですが、ビジネス的観点と研究者の視点それぞれの立場から情報提供することで、参加者の皆様に少しでも有意義な会となったならばいいなと思います。

次回のNYMBAの会は開催日を通常通り木曜日に戻し、7月28日(木)の開催です!

エグゼクティブとして米国で20年以上ご活躍されてきた岡本晃志さんがご登壇、グローバル企業・人材について大いに語り、参加者の皆さんと議論するという企画です。お見逃しなく!

 

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第16回 NY MBAの会 講演内容レポート

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5月26日(木)、第16回NY MBAの会を開催いたしました。

今回は当会初のブッククラブ形式で開催し、ご参加いただいた皆さんには事前に『Essentialism: The Disciplined Pursuit of Less 』(Greg MacKeown著/邦題『エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする』)を読んできていただきました。モデレーターには、UNC Kenan-FlaglerにてMBA取得後、大手米系企業の幹部候補としてご活躍中の西原哲夫氏をお迎えし、参加者それぞれの感受性を尊重するフランクな意見交換をリードしていただきました。

まず参加者は4つの小グループに分かれ、課題図書に書かれている内容を咀嚼し、各個人が学んだこと、感じたことを共有しました。「自分にとって何が一番重要であるのか、自分は何をしたいのかを考えたいと思いつつも、日々の生活に忙殺され時間がないことを口実に考えることから逃げている自分に気づかされた。」という意見や「自分にとって何がエッセンシャルかは明確であるが、小さな前進を積み重ね続けることで自分が思っている以上の成功を成し遂げることができるという部分に感銘を受けた。」という意見等が出ました。


小グルーブでのディスカッションの後、明日から実践できるエッセンシャル思考に基づく行動を一人ずつ発表し、「起業に向けた準備を進めるため、業務を効率化することで午前中にその日の業務は終わらせ、午後は起業のための時間とする。」「YESばかりを言って何でも受け入れるのではなく、自分のやりたいことを主張する。」「会社帰りにカフェに立ち寄り、自分と向き合う時間をつくる。」等々、皆さんの自己実現に向けたエッセンシャルな行動を共有しました。

会の最後には、GUCCI渋谷東急や代官山ACADEMIC LIFE等数々のインテリアデザインを手掛ける前田翼氏によるデザイナー目線からのエッセンシャル思考についてプレゼンテーションをしていただきました。コミュニケーションを通じてクライアントの頭の中にあるものを引きだし、その中からエッセンシャルなものだけを篩にかけ「見える化」する。一枚のデザイン画として「見える化」することで、プロジェクトに関わるすべての人が同じ方向を向くことができ、目標が明確化する。また、自分が目標に掲げる将来像を毎日見る場所に飾ることも成功へのマインドセットであるという言葉は、「見える化」がいかに我々の脳に本質的なことをたたき込み習慣化させてくれるかということに気づかせてくれる名言でした。

次回のMBAの会は、6月22日(水)(※木曜日ではありません。)午後7時から、いつものGラボにて日系商社の北米発電資産買収に携わる山本裕樹(NY MBAの会リーダー)が、『環境にやさしい自然エネルギー・Eco発電のエコノミクス』をテーマに、再生可能エネルギーの来し方行く末を皆さんと語り合う企画をお届けします。是非、たくさんの方々のご参加をお待ちしております!

熊本震災復興支援イベント

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イベント動画リンク:熊本震災復興支援イベント

熊本県で震度7を記録した地震は発生から1ヶ月を迎え、今なお多くの人たちが、苦しい生活を迫られています。そんな被災者への支援を願って開催させていただきました熊本地震復興支援イベント “Pray For Kumamoto From NYC”には、おかげさまで想定をはるかに超える方々にご来場いただき、満員御礼、大盛況となりました。

MBAの会・エンタメの会・クリエーターの会の共同で開かれた本イベントは、ニューヨークでご活躍中の日本人エンターテイナーとビジネスパーソンが集結、「エンタメ×ビジネス」をテーマとした全3部構成。

会の始めには、熊本地震の現状報告と、ご来場者、演者を含め全員で黙祷を捧げました。

第1部は、エンタメビジネスの今後の可能性をテーマに、INSEAD MBA卒の戦略コンサル、当会ではすっかりおなじみとなった齋藤晃さんの講演。売れるエンタメがいいエンタメとは限らないものの、一時は一世を風靡したクラシックオーケストラの商業的な窮状と、ビジネスモデルとして成功しているシルクドソレイユの事例を対比して売れるエンターテインメントのメカニズムを考察しました。

第2部は、本イベントのスペシャルゲスト、作曲家・合屋正虎さんとオーケストラ仲間たちによる、和楽器を交えたミニコンサート。誰でも気軽に楽しめる室内楽を合言葉に作り上げられた合屋さんの作品を、NYで活躍する一級のミュージシャンが演奏するというとても贅沢なセッションでした。箜篌(『くご』と読むそうです。国宝の絵巻物から復元された古代のハープだとのこと)を奏でる菅原朋子さんと篳篥(こちらは『ひちりき』)のThomas Piercyさんと古楽器デュオ、在NY会計士から転身した異色のクラシックギタリスト幅健司さんとチェロのMolly Aronsonさんとのコラボレーションなど、合屋さんの作品でしか表現できない、大変ユニークで流麗な楽曲が披露されました。

そして第3部は、NYで活躍されているパフォーマーのライブ。グローバルネゴシエーター&エンターテイナーのMack Okuboさんによる20種類の英語のアクセントモノマネを皮切りに、タップダンサーのTetsuya YamamotoさんとMasashi Murakawaさんが熱いステップで会場を盛り上げれば、ミュージカルアクター・シンガーのKotoba DanさんとMidori Onishiさんは力強い歌声とハーモニーでオーディエンスを魅了。トリはダンサーの中澤利彦さんが圧巻のパフォーマンスで見る人々を虜にしました。

ビジネスパーソン、アーティスト、エンターテイナー、シンガー、ダンサー。様々なバックグラウンドを持つ人たちが一同に集い、熊本地震の被害からの復興を心から応援する熱い想いをご来場いただいた皆様と共有する、NYならではのイベントとなりました。

本イベントの趣旨に賛同して駆けつけてくださった演者の皆様、そして、今回の復興支援イベントを楽しみに足を運んでくださったご来場者の皆様に感謝を申し上げると共に、熊本から遠く離れたここNYから、1日も早い復興を願っております。

 

第15回 NY MBAの会 講演内容レポート

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今回は、大手通信事業会社でグローバル市場の分析・M&A案件への出資に携わるご経歴を持ち、現在は企業派遣にてNYUのMBAプログラムに在学されている佐久間善太郎さんをお迎えし、『MBA思考で考察する携帯電話事業の激変と今後のIoT戦略』というテーマでお話していただきました。
(参加者31名、うちMBAホルダー&在校生8名)

ハーバード ビジネススクール教授のクレイトン・クリステンセンが1997年に提唱した『イノベーションのジレンマ』をはじめとする経営学上のコンセプトを交えながら日本の携帯電話業界の歴史を紐解き、これから迎えるIoT時代へ向けてどのような破壊的なイノベーションを起こしていくべきかについて活発な議論が交わされました。

一世を風靡したi-modeというイノベーションは、トップダウンで急ピッチに研究開発が進められ、1992年2月にリリース。当時の社内ではその成功を確信する者は多くはなかった一方で、ターゲットを明確化し、CMに広末涼子を起用することで、テクノロジーの複雑なイメージを親しみやすさへと転換し、一瞬にしてクリティカルマスへとリーチしたまさにイノベーションのモデルケースのようなストーリーでした。

しかしながら時がたつにつれ既存技術の性能開発が進みすぎ、徐々に製品性能が顧客ニーズから離れていくのに前後して、全く新しいコンセプトで携帯電話を再定義したiPhoneを武器に孫正義率いるソフトバンク勢が市場を一時席巻するのを許してしまったのは皆さんの記憶に新しいところかと思います。このあたりは『イノベーションのジレンマ』のチャートがキレイに当てはまるところですね。

現在iPhoneは大手キャリア3社ともが取り扱うにいたり、最近発表されたD社の決算では今期9000億円を超える見通しが発表されるなど完全復調していますが、一連の流れを踏まえ、いつ、だれが、どのようなことをしていればD社の一時的な不振を食い止めることができたのか、また、ソフトバンクのファイナンスチームが、いかに巧みにファイナンスや会計の手法を駆使して企業買収や会計操作を行っているかを分析、企業における財務部門の重要性についても考えさせられるディスカッションが交わされました。

会の終盤では、IoT時代における携帯電話のあり方、それに伴う携帯電話事業会社の存在意義、今後の利益の生み出し方等にも触れ、誰もが想像できないような未来の姿についての議論は尽きることがありませんでした。

次回のMBAの会は、5月26日(木)午後7時から、いつものGラボにてGreg MacKeown著『Essentialism : The Disciplined Pursuit of Less 』を参考書とし、本質的なことだけを確実に見抜く方法について、ディスカッションスタイルにて開催いたします。
是非、皆様のご参加をお待ちしております!

 

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第14回 NY MBAの会 講演内容レポート

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3月24日(木)、第14回NY MBAの会を開催いたしました。

今回は最近経営戦略論研究でPh.Dを取得された国際経営コンサルタントで『クラウドファンディングで夢をかなえる本』著者、元ジャニーズJr.など多彩な経歴を持つ板越ジョージさんをお迎えし、『クラウドファンディングと事業戦略』というテーマでお話していただきました。(参加者23名、うちMBAホルダー&在校生9名、他学部修士以上卒2名)

購入型で先を行く米国でのクラウドファンディングによる資金調達額の最高額は日本のそれの24倍、最大支援者数も42倍と大きく開きがあり、日本のクラウドファンディングはまだまだ伸びしろがあるとのこと。

クラウドファンディング利用者のマジョリティが30代から40代の男性(ど真ん中である管理人も何となくわかります)で、資金の調達期間としては長ければ長い方がいいというわけではなく30~45日間が最も成功しやすいことなどの板越さん独自研究の一端も開示していただきました。

またクラウドファンディングが単なる奇抜な商品アイディアを具現化する一手法というだけでなく、新製品(サービス)事業化プロセスにおいてどういったライフサイクルを提供しているのかについて、実際にコンサルティングを提供されたSleepionに関する成功事例を取り上げながら説明いただいたのは大変興味深かったです。
Sleepionの事例はこちら→https://www.makuake.com/project/sleepion/

最後にクラウドファンディングの「共創のオープン・イノベーション・モデル」の解説があり会は終了。時代の現実的な要請から生み出され発展してきたクラウドファンディングを、最新実例を交えながらアカデミックに解き明かしていただいた講演は迫力がありました。

次回のMBAの会は、4月28日(木)午後7時から、いつものGラボにて『MBA思考で考察する携帯電話事業の激変と今後のIoT戦略』をテーマに佐久間善太郎さんをお迎えして開催いたします。 是非、皆様のご参加をお待ちしております!